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「HG(ホームグロウン)ってたまに聞くけど、よくわからない」
「HGってなに?レイザーラモン?」
という疑問を抱えているそこのあなた。
実はこの記事書くまで私もHG(ホームグロウン)についてよくわかりませんでした。
なんとなくホームグロウン=自国出身の選手くらいの知識でここまできましたが、もっと詳しく知りたいと思い、今回調べてみました。
調べてみてわかったのは・・・
ホームグロウン制度ってけっこう重要な制度だということ。
特に選手の移籍に大きな影響を与えています。
私と同じように今まで軽視していた人もこの記事でぜひ学んでみてください。
ではさっそくみていきましょう。
ホームグロウンの概要
ホームグロウンとはその国で育成されたという意味です。
なのでホームグロウン選手は簡単に言うと、その国で育った選手ということになりますね。
ホームグロウン制度は自国で育成された選手(ホームグロウン選手)の海外移籍をなるべく防ぐことを目的としたものです。
詳細は各国リーグによって異なるので、今回はイングランドのプレミアリーグのホームグロウン制度についてお伝えしていきます。
プレミアリーグのホームグロウン選手
プレミアリーグでホームグロウン選手となる条件は・・・
21歳の誕生日を迎えるシーズン終了までに、3シーズン(または36カ月以上)イングランドやウェールズのクラブでプレーしている
というものです。
この条件さえ満たせば、国籍関係なくホームグロウン選手となります。
イングランド出身者のみがホームグロウンというわけではないんですね。
ここは私も勘違いしてました。
例えばルカクはベルギー出身ですが、18歳のときにチェルシーに加入しました。
それから3シーズンをイングランドのクラブでプレーし、21歳の誕生日を迎えたのでホームグロウン選手となります。
ルカクってあまりイメージないかもしれませんが、実はホームグロウンの選手なんですね。
ちなみにルカクのように必ずしもトップチームでプレーしなくはならないわけではなく、下部組織でのプレーも認められます。
プレミアリーグのホームグロウン制度
プレミアリーグでは2010-2011シーズンからホームグロウン制度が導入されました。
ホームグロウン制度についてお伝えする前にまずはプレミアリーグの選手登録ルールからみていきましょう。
プレミアリーグの選手登録ルールで主なものは以下の通りです。
- 各チーム登録できる選手は25人まで
- 25人の枠のうち、8人はホームグロウン選手でなくてはならない
- 21歳以下の選手は25人の枠以上に登録できる
- 外国人枠はない
ホームグロウンが登場しましたね。
各チームは25人の選手をプレミアリーグに出場させることができるリストに登録できます。
このうち17人までがホームグロウン以外の選手でも登録できる枠となります。
残る8人はホームグロウン選手でなくてはなりません。
ホームグロウン選手の重要性がわかってきたでしょうか?
ホームグロウン選手がいないと25人マックスの人数を登録できないんですね。
仮にホームグロウン選手が0人で、21歳以下の選手も0人というチームは17人でシーズンを戦わなくてはなりません。
怪我などで離脱する選手がでてきたらすぐにチームが崩壊しそうですよね。
多くの選手をプレミアリーグに出場させることができるようにするため、ホームグロウン選手は各チームに必要不可欠となります。
ホームグロウン制度を導入するメリット
ホームグロウン選手の重要さはわかっていただけたでしょうか?
ここからはホームグロウン制度を導入するメリットをお伝えしていきます。
メリットは以下の3つになりますね。
- 自国の優秀な若い選手がチャンスをつかみやすくなる
- 自国選手の海外移籍を減らすことができる
- イングランド代表の強化につながる
ではひとつずつみていきましょう。
自国の優秀な若い選手がチャンスをつかみやすくなる
ホームグロウン制度導入以前は、イングランドのリーグなのに、他の国の選手をどんどん獲得するチームが増えている傾向がありました。
特にチェルシーはそんな感じでしたね。
優秀で即戦力な海外選手を獲得する感じ。
この傾向が続くとイングランド人はなかなかチャンスを掴みづらくなってしまいます。
そんな傾向を憂いて、ホームグロウン制度が導入されることになりました。
導入以降はホームグロウン以外の選手の出場枠が減ります。
必然的にイングランドで成長をしたホームグロウン選手の需要が高まり、チャンスを与えられるようになりました。
自国選手の海外移籍を減らすことができる
ホームグロウン制度導入後は、優秀なホームグロウン選手はチャンスを与えられることが多くなります。
そこで結果を残せるようになり、待遇もよくなっていきます。
プレー機会があり、待遇もよくなればわざわざ海外に移籍する必要性がなくなりますね。
仮に今のクラブに満足しなくても、ホームグロウン選手は需要が高いので、国内のほかのクラブに移籍しやすくなります。
国内だけで完結できますね。
イングランド代表の強化につながる
ホームグロウン制度導入後は優秀な若手選手にチャンスが多く与えられるようになります。
ホームグラウンの選手には国籍関係なくなれますが、それでもイングランド出身者が多いです。
イングランド出身の若い選手がチャンスを与えられて、成長していけば代表チームも強くなりますね。
実際に今のイングランド代表はかなり強く、若いチームとなっています。
EURO2020でも準優勝という素晴らしい結果を残していますよね。
ホームグロウン制度のおかげで着実に優秀な選手達が育っています。
以上がホームグロウン制度を導入するメリットとなります。
逆にホームグロウン制度のデメリットはホームグロウン選手の価格が高騰していることですかね。
ホームグロウン選手の価値が高まり、多くのクラブが欲することになった結果、実力よりもはるかに高い価格となっています。
ホームグロウンが一種のブランドみたいになっていますね。
チェルシーのホームグロウン選手
ここらからは今シーズンのチェルシーでプレミアリーグ出場リストに登録されているホームグロウン選手をお伝えしていきます。
チェルシーのホームグロウン選手は以下の通りとなります。
- クリステンセン
- ルカク
- ロフタス=チーク
- ベッティネッリ
- チャロバー
- バークリー
- マウント
- ハドソン=オドイ
- チルウェル
- リース・ジェームズ
- ルイス・ベーカー
なんと11人もいますね。
もちろんホームグロウンの選手は8人以上でも問題ありません。
チェルシーはホームグロウン以外の選手の枠を削って、ホームグロウン選手を登録しています。
少し前のチェルシーでは考えられなかった状況ですね。
この背景にはホームグロウン制度はもちろんですが、間違いなくチェルシーユースの優秀さがあります。
実際にホームグロウン選手をみてみると、チェルシーユース出身者が多いですもんね。
ユースが優秀で、いい選手がたくさん出てくる→ホームグロウンの関係で優秀な若手にチャンスを与えられる→若手選手が活躍して、戦力となる→自然とホームグロウン対策になる
といったように今のチェルシーは素晴らしい流れができています。
ユース出身者が活躍するとサポーターとしても嬉しいですしね!
以上、今回はホームグロウンについてお伝えしました。
いかがだったでしょうか。
ホームグロウンはサッカーの試合を観る上では不要な知識かもしれません。
しかし、知っていると移籍市場の見方が変わり、サッカーがよりおもしろく感じます。
少しわかりづらい制度ですが、この記事を読んで学んでもらえればと思います。