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完全移籍とどう違うの?
サッカー観戦初心者の方のこんな疑問を解決します。
サッカーのニュースでは当然のように「レンタル移籍」という言葉が使われています。
ただ、サッカーを見始めたばかりのころだと「レンタル移籍ってなんだ?」と疑問に思いますよね。
サッカーの移籍は以下のように2パターンがあります。
- レンタル移籍
- 完全移籍
完全移籍は言葉の通り「ほかのクラブに完全に移籍する」ことですね。
ここからはレンタル移籍、完全移籍のそれぞれについて図を使いながら詳しくお伝えしていきます。
移籍について詳しくなることができるので、最後までぜひ読んでみてください。
目次
サッカーのレンタル移籍と完全移籍の違い一覧
まずはレンタル移籍と完全移籍の違いをわかりやすく一覧化してみました。
レンタル移籍 | 完全移籍 | |
選手の所属 | 移籍元 | 移籍先 |
移籍時の支払金額 | 安い | 高い |
給料の支払い | 原則移籍先のクラブ | 移籍先のクラブ |
ここからそれぞれを詳しくお伝えしていきます。
サッカーのレンタル移籍とは
レンタル移籍の概要
レンタル移籍とは選手が所属元クラブに籍を残したまま、一時的に別のクラブに移籍する制度です。
例えると派遣社員みたいな感じですね。
派遣社員はAという会社に所属して、Bという派遣先の企業で実際に働きます。
これと似た感じでレンタル移籍する選手はAというチームに所属して、Bという移籍先のチームでプレーします。
レンタル移籍は移籍先のチームから移籍元のチームにレンタル料が支払われるのが一般的です。
日本ではレンタル移籍という表現が一般的ですが、期限付き移籍やローン移籍とも呼ばれますね。
海外では「レンタル」という言葉は人には使わないので、ローン移籍という表現が一般的です。
【図解】レンタル移籍の基本の流れ
ここからはレンタル移籍の流れについて図を使いながらお伝えしていきます。
①:現在の状態
現在、選手はAチームに所属していて、給料もAチームからもらっています。
②:レンタル移籍が決定
選手がBチームにレンタル移籍をすることが決定しました。
多くの場合レンタル先のBチームからAチームにレンタル金を支払われることになります。
③:レンタル移籍
選手の所属はAチームですが、レンタル移籍して一定期間Bチームの選手としてプレーします。
選手への給料は多くの場合レンタル移籍先のBチームから支払われます。
④:レンタル移籍終了
レンタル移籍は契約時に決めた期間が経過すると終了となります。
1シーズンで終了というケースが多いですね。
⑤:元の状態に
契約時に決められた期間が経過すると選手はAチームに戻ります。
選手はAチームに戻り、元通り給料はAチームが支払うことになります。
色々なレンタル移籍のパターン
レンタル移籍の基本の流れをお伝えしました。
ただ、レンタル移籍は契約によって色々なパターンがあるのでここからお伝えしていきます。
育成型期限付き移籍
育成型期限付き移籍は若手に多くの出場機会を与えるためにJリーグで採用されていています。
23歳以下の日本国籍を所有する選手は下位カテゴリーのチームに移籍期間外でもレンタル移籍が可能となる制度ですね。
例えば育成型期限付き移籍を利用すれば、J1のチームに所属している23歳以下で日本国籍を所有している選手は移籍期間外でもJ2以下のチームにレンタル移籍することができます。
買い取りオプション
買い取りオプションがついていると、移籍金を払えばレンタルした選手を優先的に買い取ることができます。
レンタル元のチームで戦力として数えられていない選手に対してつけることが多いオプションですね。
買い取りオプションは義務ではないので、レンタルした選手がいまいちだった場合には買い取らなくても問題ありません。
買い取り義務オプション
買い取りオプションとは違い、買い取ることが前提となっているレンタル移籍となります。
ただ、出場試合が一定数などの条件がある場合が多いですね。
例えばレンタルした選手がレンタル先のクラブで25試合以上出場した場合は買い取らなくてはいけないといった感じです。
サッカーの完全移籍とは
完全移籍の概要
完全移籍とは選手がAというチームとの契約を解除して、Bというチームと契約を結ぶ移籍方法です。
例えると転職みたいな感じですね。
転職の場合、Aという会社をやめて、Bという転職先の企業で働きます。
これと似た感じで完全移籍をする選手はAというチームをやめて、Bという移籍先のチームに籍を移してプレーします。
【図解】完全移籍の流れ
ここからは完全移籍の流れについて図を使いながらお伝えしていきます。
①:現在の状態
現在、選手はAチームに所属していて、給料もAチームからもらっています。
②:完全移籍が決定
選手がBチームに完全移籍をすることが決定しました。
③:完全移籍
Aチームと選手が契約期間中の場合、BチームからAチームに移籍金が支払われることになります。
完全移籍が成立すると選手の所属はBチームに移り、Bチームから給料が支払われます。
色々な完全移籍のパターン
完全移籍の基本の流れをお伝えしました。
ただ、完全移籍は色々なパターンがあるのでここからお伝えしていきます。
フリー移籍
フリー移籍とは選手が所属元のチームとの契約期間を満了した後、フリーの状態で移籍することです。
契約満了後の移籍なので、移籍先のチームは移籍金を払わずに無料で獲得することができます。
買い戻しオプション
完全移籍には買い戻しオプションという契約事項をつけることができます。
買い戻しオプションとは完全移籍で売却した選手を何年後かに、移籍金を払えばほかのクラブより優先して買い戻すことができる権利のことです。
選手を完全移籍で放出したいけど、将来成長したら買い戻したいというときにつける契約オプションですね。
サッカーのレンタル移籍のメリット3つ
ここからはサッカーのレンタル移籍のメリットを3つお伝えします。
結論から言うとレンタル移籍のメリットは以下の3つです。
- 高額な移籍金を払わずに選手を獲得できる
- 出場機会の少ない選手に試合経験を積ませることができる
- 給料を代わりに払ってもらえる
高額な移籍金を払わずに選手を獲得できる
選手を獲得しようとすると高額な移籍金がかかります。
資金力のあるチームなら簡単に支払うことができますが、そうでないチームはなかなか厳しいです。
そこで、レンタル移籍を利用すればレンタル料金はかかるものの、移籍金よりも安く選手をチームに加えることができます。
また、レンタル移籍なら選手がチームに合うかどうかを試すことができるので、リスクを軽減できますね。
出場機会の少ない選手に試合経験を積ませることができる
資金力がある強豪チームはいい選手を多くそろえています。
ただ、試合に出場できる選手は限られているので、出場機会が少なくなる選手がでてきます。
そんな場合にレンタル移籍を利用すれば、選手の籍を残したままレンタル先で試合経験を積ませることが可能になります。
特に将来有望な若手選手はなかなか強豪チームでは出場できません。
チームとしても成長に期待しているので、放出はしたくないけど試合経験は積ませたいというときにレンタル移籍はぴったりです。
レンタル先のチームも将来有望な選手を安く起用できるのはメリットですよね。
給料を代わりに払ってもらえる
資金力があるチームでも戦力外の選手に給料を支払うのは嫌なものです。
レンタル移籍は完全移籍ではなかなか買い手が見つからない選手を貸し出すことができます。
貸し出した後はレンタル先のチームが原則的に給料を支払ってくれるので、節約になりますね。
サッカーのレンタル移籍のデメリット3つ
ここからはサッカーのレンタル移籍のデメリットを3つお伝えします。
結論から言うとレンタル移籍のデメリットは以下の3つです。
- 所属元のチームと移籍先のチームが対戦するとき、基本的に選手は出場できない
- レンタル移籍の選手を戦力として計算しづらい
- 選手がたらい回しにされる危険がある
レンタル元のチームと移籍先のチームが対戦するとき、基本的に選手は出場できない
レンタル移籍をする際にはレンタル元のチームと移籍先のチームが対戦する試合にその選手は出場できないという条件を付けることが多いです。
レンタル移籍をしている選手の活躍でレンタル元のチームが負けたら不利益になりますもんね。
レンタル移籍先のチームとしては使いたくても選手を使えないことはデメリットになります。
レンタル移籍の選手を戦力として計算しづらい
レンタル移籍の選手が活躍しても、次のシーズンには原則として所属元クラブへ戻ってしまいます。
レンタル移籍先のチームとしては選手が活躍しても、次のシーズンでいなくなるので戦力ダウンしてします。
レンタル移籍した選手が活躍すればするほどレンタル元のチームは選手を戻したくなるので、長期的な戦力としては計算しづらいですね。
選手がたらい回しにされる危険がある
レンタル移籍をしても移籍先のチームで目立った活躍をすることができないまま、レンタル元チームに戻ってくる選手も多くいます。
そういう選手はレンタル元チームでも立場がなく、またほかのチームにレンタル移籍をするパターンが多いです。
選手としてはレンタル移籍を繰り返すことでチームがコロコロ変わり、なかなか一つのチームで落ち着いてプレーできなくなりますね。
サッカー界に衝撃のニュース!今後レンタル移籍のルールが変わることに
近年、資金力のあるビッグクラブが将来性ある若手を手当たり次第に買い、レンタル移籍をさせるのが囲い込みと批判されていました。
そこで、FIFAは以下のようにレンタル移籍に制限をかけることになりました。
- 同一チームへのレンタル選手の人数制限
- レンタル期間の制限
- 国外チームへのレンタル移籍の人数の制限
- 同一チームへのレンタル選手の人数制限
ルール変更により、同一チームでのレンタル移籍での放出、獲得が最大3人までとなりました。
例えば今まではAチームからBチームに何人でもレンタル移籍させることができましたが、ルール変更後はAチームからBチームには最大3人までしかレンタル移籍ができなくなりました。
レンタル期間の制限
今まではレンタル期間について制限がありませんでしたが、ルール変更により最短レンタル期間が半年、最長レンタル期間が1年となりました。
例えばAチームからBチームにCという選手をレンタル移籍させる場合に今までは期間に制限がなかったので2年レンタルということも可能でした。
ルール変更後はCという選手は最大1年までしかBチームにレンタル移籍ができなくなりました。
国外チームへのレンタル移籍の人数の制限
今までは国外チームへレンタル移籍させることができる人数に制限はありませんでしたが、ルール変更により下記のように段階的に人数制限をかけることになりました。
- 2022-23シーズン 最大8人まで
- 2023-24シーズン 最大7人まで
- 2024-25シーズン以降 最大6人まで
ただ、自クラブで育成された選手や21歳以下は対象外になります。
例えば今までは何人でもAチームから海外チームへレンタル移籍させることができました。
ルール変更後は2024-25シーズンは22歳以上の選手は最大6人までしかAチームから海外チームへレンタル移籍させることができません。
もっとサッカーについて詳しくなりたい方へ
ここまでサッカーのレンタル移籍と完全移籍について細かく解説してきました。
レンタル移籍と完全移籍の違いを知っていると、サッカーがより楽しくなります。
なので、どんどんサッカーの知識を身に着けていくのがおすすめですね。
もっとサッカーの知識を身に着けたいという方におすすめなのが「サッカー本を読む」ことです。
世の中にはサッカー関連の本がたくさんあり、最近は電子書籍が普及しているので、スマホで気軽に読むことが可能です。
多くの本は専門家によって書かれているので、読めばサッカー知識を深く、効率的に学ぶことができますね。
ただ、サッカーに関する本はありすぎて、どれを読めばいいかわからないという方は多いと思います。
そんな方は以下の記事でおすすめのサッカー本をまとめているので、参考にしてみてください。
-
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また、紹介しているサッカー本はすべて無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:レンタル移籍を理解すればサッカーはもっと楽しくなる
今回はレンタル移籍についてお伝えしました。
完全移籍との違いを振り返ると以下の通りとなります。
レンタル移籍 | 完全移籍 | |
選手の所属 | 移籍元 | 移籍先 |
移籍時の支払金額 | 安い | 高い |
給料の支払い | 原則移籍先のクラブ | 移籍先のクラブ |
レンタル移籍は否定的な意見が多くあり、最近制度が変更になりました。
今後どのような影響が出てくるのか注目ですね。
ちなみにレンタル移籍以外にもサッカーには覚えておいた方がいい知識が色々とあります。
こちらの記事でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。